皆様、こんにちは。
「La muzzle」というバンドで都内を中心に活動しております。大川方弦琴菩薩と申します。
このブログでは、僕自身が感じたままに【 Nepsy 】な楽曲を紹介しています。
今回ご紹介するのは【Homage / Mild High Club】です。
この曲は控えめに言っても最高だと思います。一聴するとシンプルに聞こえますが、その実、内容がぎっしり詰まった素晴らしい作品です。また、この曲は「Skiptracing」というアルバムに収録されており、次の曲へと美しくつながっていく構成が魅力的です。アルバム全体を通して聴くことで、その流れや雰囲気をより深く感じ取れるので、ぜひ一度通しで聴いてみることをお勧めします!
■アーティスト紹介
以前、【Mild High Club】について紹介記事を書かせていただきました。ご覧いただけますと幸いです。
■楽曲紹介
【Homage】
「Homage」は、Mild High Clubのアルバム「Skiptracing」に収録されている曲です。Alexander Brettinが作詞し、2016年8月26日にリリースされました。
「Homage」は和訳すると「敬意」という意味です。この曲は、Mild High Clubの音楽が彼らより前の人々からインスピレーションを受けたことを示す曲です。彼らは、この曲で自分たちをインスピレーションした人々に「敬意」を表しているようです。曲は以下のように始まります。
「Someone wrote this song before And I could tell you where it’s from The 4736251 to put my mind at ease」
歌詞からもわかる通り、この曲はDマイナーのキーで「4736251」という進行から始まります。この進行は一般的かつ伝統的なドミナント進行ですが、「Homage」という言葉の意味を込めて楽曲の中に落とし込んでいるため、とてもセンスが良いと感じます。シンプルな進行も彼らがやるとなぜかカッコいいです。また、12弦ギターとスライドギターのサウンド、シンセサイザーの音作りが組み合わさって、複雑で奇跡的な調和が発生しています。曲の構成にも細かな仕掛けがあって聴き飽きないですし、「オマージュ」という一言では片付けられない出来栄えです。個人的には、ラストサビのDbキーからGb-Fm-Bbと遷移して、イントロの進行に戻る部分が大好きです。曲の最後の部分は、次のトラックにも綺麗に繋がるので、ぜひアルバム全体を通して聴くことをお勧めします。
【LIVE版】
LIVE版もオリジナル音源とは違った魅力があります。けだるい感じのボーカルが何とも言えないですし、エフェクターの特殊効果や、オルガンの音作り等も気になりますね。
◇使用機材
【Danelectro 12SDC 12-String Electric Guitar】

上記のライブ映像では、「Yamaha sg 12a」という12弦ギターが使用されています。しかしながら、この機種は現在国内で入手が困難です。「Danelectro 12SDC」は、Brettin氏が実際にライブやレコーディングで使用している機材です。現在はこちらの機種が手に入りやすいでしょう。
【Moody Sounds Cariln Ring Modulator Clone】

彼の音楽に欠かせないのは、「Moog Minifooger MF Ring Ring Modulator」という機材です。このリングモジュレーターはExpressionPedalを接続でき、足元でパラメータを調整できます。ライブ映像でも使用されていることが分かりますが、国内での入手は困難です。代替案として、「Moody Sounds Cariln Ring Modulator Clone」というペダルを見つけました。このエフェクターを使用してノブを操作することで同様のサウンドを再現できると思います。
【Electro-Harmonix Stereo Memory Man with Hazarai】

この曲では、ディレイペダルを使用して発振するサウンドが使われています。発振中にディレイタイムを操作することで、タイムスリップするような特殊効果を生み出すことができます。
【TC Electronic SCF Stereo Chorus and Flanger】

彼のサウンドの特徴として、常にエグ目にかけられたコーラスがあります。ピッチが全く安定していないようなサウンドを作り出して曲の中に調和させています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、お会いしましょう。